妊娠3ヶ月目以降

 妊娠直後から妊娠3ヶ月目までの時期は、普通の食生活+400μgという大量の葉酸を摂取していましたが、妊娠3ヶ月目を過ぎると、葉酸の推奨量は少し少なくなります。これは妊娠3ヶ月目以降ともなると、赤ちゃんの成長も一段落し、重要な器官などはよく発達しているため、葉酸が必要となる量は少し少なめとなるのです。
 しかし少なめになるとはいっても、食事だけでまかなうのは難しい量であることから、この時期も葉酸サプリメントを活用して行く事になります。この時期の葉酸摂取量の目安は480μgです。
 この数値を見ると、妊娠直後から妊娠3ヶ月目までよりも多いと感じる人もいるかもしれませんが、これは食事性葉酸であり、つまり食事から摂取できる葉酸のことを指します。食事性葉酸と葉酸サプリメントから摂取する葉酸は、体内に吸収されるときにはどちらもモノグルタミン酸型葉酸という物質として吸収されるのですが、食事性葉酸400μgと葉酸サプリメント400μgとではそれぞれに含まれるモノグルタミン酸型葉酸の量が異なります。同じ400μgを比べたとき、葉酸サプリメントのほうがモノグルタミン酸型葉酸を多く含んでいます。
 そのため、この時期に必要な480μgの葉酸というものは食事性葉酸の量をあらわすものであるため、妊娠直後から妊娠3ヶ月目のときに提唱される葉酸サプリメント400μgよりも多くなっているのです。ちなみに、この食事性葉酸480μgを葉酸サプリメントの量で換算するならば、
  480μg×50%(食事の相対生体利用率)÷85%(葉酸サプリメントの相対生体利用率)=約283μg
であり、283μgに換算されることとなります。したがって、妊娠直後から妊娠3ヶ月目までの推奨量である400μgに比べて少なくなっていることが分かります。
 この数値に関しては詳しく述べられていることが余りありませんが、しくみや違いを詳しく言うとこのような事なのです。混同して扱われがちですが、葉酸サプリメントを正しく活用していくためにも、この点に関する正しい知識を持っておくのはいいことでしょう。
 ちなみに、葉酸サプリメントを利用しない、480μgの食事性葉酸を摂取するためには、1日あたり350gの野菜だけでは不足してしまいます。また、現代の女性が摂取している食事性葉酸の量は平均して253μgにとどまり、480μgには遠く及ばないものです。つまり、現代人が現代の食生活において480μgの葉酸を摂取しようと思うならば、通常の食生活の約2倍の野菜を食べなければならない計算となります。これは困難な量であるため、結局のところは葉酸サプリメントを摂取するのが言いといえます。

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