授乳期間の葉酸摂取

出産までの期間、たくさんの葉酸を摂取してきました。とくに妊娠直後から妊娠3ヶ月までの期間には非常に多くの葉酸が必要となりました。そして出産後の授乳期間中にも葉酸は摂取する必要があります。このときの葉酸サプリメント摂取量として推奨されるものは、妊娠前からの摂取量の推移からみれば最も少ない量となります。しかしながら赤ちゃんの栄養補給を、市販のミルクではなく母親の母乳に限定する場合には、この時期における母体にも、葉酸を十分に蓄えておかなければなりません。授乳期間中の推奨される葉酸摂取量は、食事性葉酸で340μgとされています。
 しかしながら、この推奨量に対して、現代の20~40代の女性の葉酸摂取の平均は253μgにとどまります。これでは少し不足しており、毎日の野菜摂取量を1.35倍程度に増やす必要があります。このくらいの量ならば、少し意識的に多目の野菜を摂ることによって、葉酸サプリメントを摂取せずともよいでしょう。
 しかし現実的には、子育てをしながら自分の葉酸摂取量に毎日気を使い続けることはそれなりの負担となるため、この負担を避けるためは葉酸サプリを活用するのも一つの手段といえます。
 上記のことから、87μgの食事性葉酸を摂取するためには、葉酸サプリメントに換算すると51μgが必要となります。この違いは食事性葉酸と葉酸サプリメントに含まれるモノグルタミン酸型葉酸の比率が違うために生じる差であり、51μgという数値は「87μg×50%(食事の相対生体利用率)÷85%(葉酸サプリメントの相対生体利用率)=約51μg」という計算によって出しています。葉酸サプリメントは商品によって1粒あたりの含有量が100~400μgとなっているため、どのタイプにおいても1粒摂取することで不足分は十分にまかなうことが出来るようになります。
 このとき、51μgの不足分に対して1粒400μgの葉酸を摂取することによって過剰摂取を心配する人もいますが、これは問題ありません。実際に妊娠直後から妊娠3ヶ月の間には毎日400μgの葉酸サプリメントと体内に入れていたのですから、心配は要りません。また、葉酸摂取の1日あたりの上限は1000μgとされていることからも、推奨量より350μg多いくらいのことではなんら問題ありません。

 また、推奨量よりも多いことに対して健康被害を心配するのではなく、「勿体無い」という感覚から摂取量を減らしたいと思っているならば、100μgのタブレットであれば半分に、400μgであれば4分の1にピルカッターなどでカットしてから服用するといいでしょう。

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