妊娠前の葉酸摂取

一般的に、葉酸をサプリメントなどによってたくさん摂取することが必要となる時期は、妊娠してからというイメージが持たれているものです。しかし実際には、たくさんの葉酸が必要となるのは妊娠の1ヶ月以上前からとなります。なぜならば、葉酸の摂取を初め、これが体内に十分に蓄えられるまでに約2ヶ月を要するからです。しかし、妊娠のタイミングを正確に予測するのは不可能である事から、厚生労働省の見解では、妊娠を考えている、あるいは予定している女性は全て、葉酸サプリメントの摂取を推奨しています。
 また、葉酸サプリメントは二分脊椎症や無脳症などといった神経管閉鎖障害のリスクを低減させるために摂取するものです。神経管閉鎖障害は、受胎してから7週間のうちに発生するため、妊娠前から葉酸を摂取しておくことが効果的なのです。
 推奨される葉酸の摂取量は、妊娠前、妊娠直後から妊娠3ヶ月目、授乳期の3つの段階でそれぞれ異なります。この3つの時期のうち、最も多くの葉酸量を必要路する時期は妊娠直後から妊娠三ヶ月目までの時期です。この時期には胎児の神経管が発達する時期であるためです。
 厚生労働省では、妊娠前の女性に対して、通常の食事に加えて400μgの葉酸を、サプリメントなどの栄養補助食品から摂取することを進めています。単に葉酸サプリメントのみを摂取するのではなく、通常の食品に加えて摂取することに注意しましょう。具体的には、毎日きちんと350g程度の野菜を食べ、それに加えて葉酸サプリを摂取する必要があるということです。この時期には、いくら食生活に気を使っている人であっても葉酸が不足するほど、おおくの葉酸が必要となる時期であるということです。
 ちなみに、葉酸サプリメントの多くはタブレット上のものとなっています。1粒あたりの葉酸含有量は商品によって異なりますが、ほとんどの場合100~400μgとなります。つまり妊娠前の女性であっても、このタブレットを1~4粒摂取することによって、通常の食事に加えて400μgの葉酸を確保する事が可能となるのです。
 仮に葉酸サプリメントを用いることなく400μgの葉酸を摂取しようと考えるならば、葉酸を豊富に含む野菜であるホウレンソウをゆでたものを1.5kgも食べる必要があり、その他の野菜であればさらに多くの量を食べなければならなくなります。つまり+αの400μgという量は、サプリメントなどの栄養補助食品を使わなければとても摂取できるものではないということが分かる事と思います。

このページの先頭へ