妊婦以外も葉酸を

 妊婦が健康な赤ちゃんを産むためには、葉酸の十分な摂取が必要である事は、日本においても最近になって少しずつ浸透しつつあります。しかし、当然のことながら妊婦や妊娠の可能性がある女性のみが葉酸を必要とするだけではなく、一般の男女も葉酸の摂取が必要です。
 例えばビタミンB群を多量に摂取することによって、女性の心臓発作の発生率が半減するとされていますが、このときにビタミンB群の中でも特にこのために働くのがビタミンB6と葉酸なのです。
 さらに、葉酸とビタミンB6を亜量に摂取しながらアルコールを1日1杯飲んでいた場合には、心臓発作の危険性が75%も低下しました。これは、ビタミンB6と葉酸には、血中のアミノ酸ホモシステイン濃度を下げ、血管の流れをスムーズする働きがあるからなのです。
 そのほか、葉酸には赤血球の合成や赤芽球の分裂に働きかけます。そのため、葉酸が不足する人は貧血や疲れやすさといった症状が現れることになります。

 ならば葉酸だけを摂取すればいいのかというとそうではなく、葉酸はビタミンB12と互いに助け合って働くため、このどちらかが不足すると十分に働く事ができないのです。したがって貧血気味だからと言ってサプリメントなどで養蚕のみを摂取しても十分な効果を得る事はできません。ビタミンB12と葉酸は造血ビタミンをいわれるように、赤血球の形成・再生のために必要な栄養素なのです。
 ちなみにビタミンB12は肝臓に蓄えられるため、ビタミンB12が不足することによって引き起こされる貧血は、鉄分不足から引き起こされル貧血よりも悪性のものとなります。立ちくらみやめまいといった貧血の一般症状に加えて、胃腸障害や頭痛、倦怠感などが引き起こされることとなります。
 その他、ビタミンB12は神経の働きにも関与している事から、これが不足することによって中枢神経や末梢神経の働きに障害が起こることとなります。葉酸とともにバランスよく摂取していきたいものです。

 最近では、日本でもビタミン摂取の重要性がこれまで以上に重大なものとして注目が集まるようになりました。ビタミンのサプリメントなども登場し、意識的にビタミンを摂取する人が増えました。しかしながら、葉酸というものがビタミンの一種である事の認識不足からか、葉酸は他のビタミンに比べて摂取不足気味となっています。
 また、現代人の食生活も葉酸不足に影響しています。例えばインスタント食品やコンビニ弁当、ジャンクフードが蔓延した食生活からは、十分なビタミンを摂取することが難しいのです。
 さらに、喫煙とアルコールの多量摂取は葉酸の破壊に繋がるので気をつけたいものです。

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